福岡県遠賀郡岡垣町の印鑑・はんこ職人【永島 康伸】丸永印聖堂二代目店主

福岡県遠賀郡岡垣町の印鑑・はんこ職人【永島 康伸】は、今日も精魂込めて彫刻しています。

永島康伸は昭和50年11月、福岡県遠賀郡岡垣町の印鑑店に生れましたが
彼が15歳のとき、初代経営者の父親が不幸にも急逝しました。
店の経営はその後、彼の母親が引き継いで切り盛りしていきます。
もちろん、印鑑彫刻の注文は外注に出さざるを得ませんでした。

一方、九州産業大学を卒業した彼は、大手文具問屋へ就職し
その熱心な仕事ぶりは社内でも高く評価されるようになります。
彼自身のそんな仕事に十分なやりがいを見出していましたが、
30歳のとき、ふとした思いが彼の胸中をよぎります。

「父が遺し、そのあとを母が継いで守り通してきた印鑑店を
自分の代で絶やしてしまってよいものだろうか…」

しばらく続いた葛藤の末に、永島 康伸は勤めていた文具問屋を退職し、
実家の福岡県遠賀郡岡垣町の印鑑・はんこ屋【丸永印聖堂】へ入る
という、一大決断を下します。

現在では昼間は営業に飛び歩き、夜は印鑑彫刻を独力で習得する、
忙しくも充実した日々を送っています。
「印鑑職人としてはまだまだ勉強不足ですが、いつの日か父に追いつき、
できることなら追い越したい」と語る彼の瞳は、明るく輝いています。


仕事の道具で亡き父とつながっています。

30歳で家業を継いだ私には修業に出る余裕はとてもなく、
印鑑彫刻については外注時の印影を参考にしたり、
図書館で関連書籍を読み漁ったりして知識を養い、
毎晩のように夜遅くまで独学で勉強を重ねています。

印鑑彫刻の道具は、亡き父が遺したものを用いています。
父が印鑑を彫る後姿はぼんやりとしか覚えていませんが、
印刀をはじめとする道具には、父の職人としての厳しさと
人間としての温かみが、なんとはなしに感じられるのです。
福岡県遠賀郡岡垣町の印鑑・はんこ職人【永島 康伸】独白中

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