静岡市葵区の印鑑・はんこ職人【小田 武雄】小田印章堂初代店主

静岡市葵区の印鑑・はんこ職人【小田 武雄】彫刻中

私、小田武雄は昭和16年12月1日、太平洋戦争開戦1週間前に
静岡県藤枝市に生まれました。
戦時中のことは覚えていませんが、物心ついたのは戦後間もなくの
食べるものがない時期で、いつもお腹をすかせていました。

15歳で静岡市内の吉田印章印刷舗さん住み込みで勤めに入り、
当時の社長であった吉田四郎氏のもとで印鑑彫刻を覚えました。
とはいっても、決して手取り足取り教えてくれるわけではありません。
何しろ職人気質の典型のような師匠でしたから、
「仕事は人が彫るのを見て覚えろ!」の一点張りで、苦労しました(笑)。
仕事は毎日朝7時から深夜近くまで、休みは月に一度あるかないか。
でも今思えば、あの当時の苦労がバネになっていることは確かです。

25歳で静岡市葵区の印鑑・はんこ屋【小田印章堂】を開業しましたが、
開店当時は注文も少なく、家賃と仕入れの支払いが精一杯でした。
30歳を過ぎたころ、ある会社の社長さんにご愛顧いただくようになり、
その社長さんが「印鑑は“小田印章堂”に任せれば安心だよ」と
あちこちで宣伝してくださったおかげで、それから少しづつお客様が
増えて、どうにかこうにか今日まで店を続けられています。
今では息子も後を継いでくれて、2人でがんばって切り盛りしています。
息子と同じ仕事ができるというのは、職人冥利につきるというものです。


いただく仕事はできるかぎり断りません。

私は印鑑彫刻一筋に生きてきた古いタイプの職人です。
積極的に外に出て、お客様を訪問して注文をいただく、
ということは営業的なことは、とてもできません。
ですから、わざわざ当店までお越しいただくお客様は
ほんとうにありがたく、感謝の気持ちでいっぱいです。

せっかくご来店いただくお客様からのご注文は、
どんな仕事であっても、できる限りお引き受け致します。
もちろん、特急仕上げでも精魂込めて彫刻します。
静岡市葵区の印鑑・はんこ職人【小田 武雄】独白中

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